日航ジャンボ機の墜落事故から37年 犠牲者の追悼の石像に祈り

日航ジャンボ機の墜落事故から37年 犠牲者の追悼の石像に祈り

 乗客乗員520人が死亡した日航ジャンボ機の墜落事故から12日で37年。
 犠牲者を追悼する石像を作った芸術家が、2022年も石像に手を合わせ、冥福を祈りました。

 千葉県大網白里市の芸術家・清水敬由さんは、徳島県の実家に帰省するため墜落した飛行機に乗る予定でしたが、足のけがなどで乗り遅れ事故に遭いませんでした。当時、船橋市で絵画教室を運営していた清水さんは事故の後、市内を流れる海老川のお祭り開催を記念するモニュメントを作ることになりました。

 石を彫っているうちに日航機の事故で犠牲になった人の助けを求める叫び声が聞こえたような気がしたそうで、清水さんにとって石像「空への祈り」は日航機の事故の犠牲者を追悼する慰霊碑となっているそうです。 清水さんは毎年8月12日に石像を訪れ、花と線香を手向けて、犠牲者の冥福を祈っています。

 

芸術家 清水敬由さん

 

「(乗り遅れた)私だけ助かって急いで乗った人がいるから悪いという(気持ち)」
「私は生き延びて供養だけはさせてもらいたい。毎年線香をあげにきている」